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ウツワ/Visual Merchandising
2024.5.7

VMDを勉強したい!VMDを目指したい!という人向けの基礎講座 vol,7〜魅力的なディスプレイをつくる必須条件〜

こんにちは。行動学に基づくロジックと、心理学に基づくエモーションの2軸で売れるVMDを実践するVMDディレクターのサイトウです。

VMDの基本Vol,7は「魅力的なディスプレイをつくる」ための条件や知識をお伝えしていきます。

ちなみに前回のブログはハンギングとフォールデッドについてお伝えしております。
前回のブログはこちらから。

目次

魅力的なディスプレイを活かす【空間】を意識する

まず魅力的なディスプレイをつくるためには「どこでなにをディスプレイするか?」が重要となります。

簡単にいうと「棚幅、奥行きに合わせて最適な大きさの商材を選んで配置する」ということをしっかりと意識しましょうということです。

さらにいうとこれは什器とMDの相性を考えると言い換えることもできます。

例えば、棚上(高さ1700mm以上)にバッグと雑貨をディスプレイして、壁面のアイキャッチにしようとした場合、①下から見上げるか②同目線、③上から見下ろすの3パターンのうち日本人の平均視聴を考慮すると③が除外されてほぼ①もしくは②になります。

このような場合に平たいものをおいてもほぼ見えずアイキャッチとなりづらい見え方です。

当然遠くから見れば見えることもありますが、その場合認識できるのは色のみで素材や形は見えません。色にしても立体的なものに比べれば見える面積は小さいのそこまで大きな影響力が発揮できるとは考えづらいです。

ですので、そのような場合は立体的なもの、遠目から見ても分かる程度の大きさを重視してディスプレイする商品をセレクトしましょう。

このように、ディスプレイする場合はその展開場所に合わせてより魅力的に魅せやすいものを選ぶことが重要です。ただなんとなく棚上空いてるからハマりきらない商品の逃げ場所、兼ディスプレイできればラッキーのような考えではディスプレイしてもしなくても大差ない状態になりもったいないです。

人の認識できる個数を把握する

人がその店舗に入店するかしないかの判断は店舗を認識してから3秒程度といわれており、また、人が認識できる数量(視界に入り処理できる情報量)にも限りがあります。

この一瞬で判断してもらう、魅力を感じて入店してもらうための入店促進ディスプレイ(VPやテーブルなど通路付近にある)は多すぎても少なすぎてもダメで、適切な数量を守ることで短い時間の判断軸のなかで最大の魅力を伝えることができるようになります。

その要素とは【ゲシュタルト心理学】です。

ネット民のみなさんならばよく聞く単語に「ゲシュタルト崩壊」というものがあると思います。
これは一塊で意味をなすものを見た時にバランスが崩れて見えてその本来の意味や姿が認識できないという現象です。

ちょっと話がズレましたがこの「ゲシュタルト心理学」というのがもの見え方や人がどのように認識しているかなどを研究したもので、この内容を全て知る必要はないですがディスプレイに関わる部分を覚えておくとグルーピングや展開数量を適切に保つことができ、見やすくわかり易いよいディスプレイを作ることができるようになります。

簡単にご紹介すると・・・

①近接の要因

これは下図のように商品同士の距離によってひとつの塊、グループとして認識されることをいいます

このように近しい距離のものを一つのグループとして認識することで全体的には「3つ」と認識する

②同類の要因

色や形の近しいものを同一グループと認識しやすく無意識に似ているものを探してしまうのでわかりやすくまとめると探しやすくわかりやすいディスプレイが作れる

色や形の同じもしくは近しいものを一つのグループと認識するのでバラバラにせずまとめた方がよりわかりやすく認識しやすい

③閉合の要因

閉じたもの(閉じたように感じる)なども含めて商品の向きや組み合わせで一つのグループと認識する

ひとつひとつと認識できず、内向きのカッコを閉じたように感じる

このようにさまざま要因で人は無意識のうちにグループとして認識していたり、その逆で認識できていなかったりするので正確に認知されるようにしなければどんなに凝ったディスプレイもその魅力が届かず自己満足になってしまうので気をつけましょう。

余白が際立たせるディスプレイ

1番目の要因に似ていますが、こちらはディスプレイをした際の【余白】をさしています。
簡単言えば隙間です。

この余白の取り方で伝わる魅力が変わり、キチキチだと魅力が伝わらなかったり、逆に余白が大きすぎると寂しく感じたりするので適切な余白をつくることが重要です。

この余白の作り方は前述の近接の要因をもとに考え、近づけてグループとするもの、離してグループから外すもの、グループ同士の距離などを考えるとうまくディスプレイがしやすくなります。

商品と商品の間に適切な「余白」があることで魅力を引き出す

まとめ

このほかにもテクニック的な部分でのディスプレイの魅力を最大限にする手法はありますがそれらは全て「個人のスキル」「個人の感性」によるもので再現性がありません。

もちろんそのような要素もVMDとして重要な指標ではありますが、ディスプレイの魅力を引き出すための下準備、舞台を整える重要な要素として今回紹介したものがあり、これらがしっかりとできていないとどんなに凝ったディスプレイでも魅力的には見えません。

まずは今回の要素をしっかりと実践して素敵なディスプレイをつくためのステージを完璧に整えるところから始めましょう。

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