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ウツワ/Visual Merchandising
2024.1.25

VMDを勉強したい!VMDを目指したい!という人向けの基礎講座 vol,1

こんにちは。行動学に基づくロジックと、心理学に基づくエモーションの2軸で売れるVMDを実践するVMDディレクターのサイトウです。

今回から基礎の基礎、VMDとはなんぞや?や基本の考え方とその業務範囲、また必須となる知識を何回かに分けてお伝えしていきます。(連続ではなく、不定期更新です)

普段セミナーや店長講習などの際の頭出しの部分で軽く触れる内容ですがこの基礎を理解している人としていない人では解像度がかなり変わるので基礎の基礎ではありますが改めての勉強や初心者の方に正しいVMDが伝わるようにしていきたいと思います。

目次

VMDとは

まずはこのVMDというものが何なのか?を説明していきます。

店舗、商品演出において、マーチャンダイジングを視覚的に訴求しようとする手法を特に「ビジュアル・マーチャンダイジング」(略称:VMD=visual merchandising)という。 商品陳列の視覚効果を狙ったビジュアルプレゼンテーションはその一要素であるが、VMDはより幅広い内容と活動を含んでいる。

引用元:wikipedia

このようにweb上では簡単に説明が見つけられます。このブログではもう少し掘り下げて説明しますが、現在のVMDとは

①MDを軸とした
②商品の陳列・演出などの見せ方売り方
③空間のデザイン
④販促(POPなど)

この大分類としての4つがVMDとしての守備範囲となります。

①MDを軸としたというのは開発初期のたこやきや仕入れ計画、消化計画、売り込み商品などの販売計画を基に②陳列、演出をはじめとした店頭での売り方見せ方を計画し、実践を行う。
また、その売り方や見せ方に補強として販促のPOPを活用したりデザインを行います。

空間デザインは基本的には空間デザイナーや建築関係の方の仕事と思われがちですが、VMDもブランドの表現者の一人としてどのような空間がブランドらしいのか?また、VMDとしてどのような売り方、見せ方をするので必要な什器と演出機能はなにか?を伝え共に作り上げることが重要です。

この業務をせずに採取の店舗での陳列だけを担うことになる企業が多く見受けられますがそれはVMDではなく「デコレーター」と呼ばれるMDなど関係なく与えられた場所、商品、テーマで飾るだけの人になってしまいます。

VMDとは個人の好みや趣向を排除して科学的根拠に基づいた理論で売れる仕組みを作ることを指しています。

VMDとディスプレイの違いとは

さて、この質問も多く受けますが、上記のVMDとはを読んでいただき、ご理解されているのであれば今更の説明となってしまいますが念の為・・・

VMDとは上記の「売れる仕組み作りのための広範囲業務」であり、ディスプレイはその中の「売り方・見せ方」の一部である。と言うことです。

もっと細かく言えば店舗でVMD編集を行う場合の流れとして新規商材入荷→グルーピング→ゾーニング→レイアウト→ディスプレイ→フェイシングとなり、最終の仕上げがフェイシングとするとその一歩手前にあるこの部分だけをさしています。

ただ、ディスプレイは店頭の飾り付けとしてわかりやすくそこだけを見てVMDと思ってしまう人が多いのも、しっかりとしたVMDとはという教育や日本でのVMDの歴史がディスプレイと混ざってしまっているためなので仕方がない部分もあります。

VMDの日本の歴史

さきほど記載したVMDとディスプレイが混ざるのは歴史にも要因があるとお伝えしましたがその歴史をお話ししていきます。

まずはじめに日本にディスプレイが浸透、広がりを見せたのは1950年代初めらか1960年代にかけて起こったファッションの変革期とつながっています。

この前の時代は、洋服は既製品よりもオーダーのものが多く、それに対応して什器なども今のような長いラックではなく見本の生地を掛けるものなどがほとんどでした。
そこで変化期によりオーダーから既製品へとシフトしていき、それに合わせてマネキンが全盛期を迎えます。マネキンの林立といわれるほど百貨店のフロアはマネキンで溢れました。

百貨店に林立するマネキン

このように現在のVMDよりも先のマネキンに着せつけたり生地を見せるための什器に対してディスプレイを行うことが先行して始まりました。

その後、アメリカで小売の市場規模拡大とともに現在のVMDとなる色やサイズの広がり、ある程度のお客様自身による買い物を補助するためのわかりやすい陳列などが生まれ、日本には1970年代後半の百貨店リニューアルブームと呼ばれるタイミングで伊勢丹が導入したのが日本でのVMDの始まりとされています。

このようにディスプレイ→VMDという順に展開されたためいまだにディスプレイのイメージが根強く残っていると思われます。

ちなみに英語圏ではVMDのことをVMと呼び日本では先に考え方が輸入されていたMDとひっつけてVMDという独自の呼び方になっています。

まとめ

今回はVMDの基礎としてVMDの正しい業務範囲と歴史、よく間違えるVMDとディスプレイの違いについてお伝えしました。

今後はさらにふむ混んで業務の方法や必要スキルの解説をしていきますのでお付き合いください。

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