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2024.2.7

VMDを勉強したい!VMDを目指したい!という人向けの基礎講座 vol,4〜店舗の顔であるマネキンを綺麗に保つには?マネキンにはこう着せろ!〜

こんにちは。行動学に基づくロジックと、心理学に基づくエモーションの2軸で売れるVMDを実践するVMDディレクターのサイトウです。

さて、4回目となる今回は意外と教えてくれないちゃんとしたマネキンの着せつけ方法です。
(前回の記事はこちら)

先輩や店長から「マネキンの扱い方」という機能面では教えてくれてもどのように着せつければ傷がつかないや、床に腕や手を置かないなど周知徹底している店舗は意外と少ないように感じます。

また、ある程度の経年劣化や汚してしまったなどもスルーされて傾いたままや顔に傷がついたまま何てもマネキンも見かけます。

こんな店舗はまぁ、売れてないですね。もしくはMDで売れてても苦しくなった時に他の店舗よりも落ち込みが激しく浮上しにくい傾向にありますので気をつけましょう。

と、いうことで学生さんやこの春から販売やるよ、VMDやるよ、という方に向けてマネキンの扱いを解説していきます。

目次

着せつける順番と分解した際の注意点

マネキンには特に決まった着せつけ順はありませんが、私の経験上この順番が着せやすいよと、いうのをお教えします。

まずは、ボトムスから着せつけます。

これはトップスから着せつけてしまうと腕が邪魔になり、ベルトを通すの大変。というように上物が着せつけの邪魔をするのでまずはボトムスを着せつけて仮止めした状態で上を着せつけるのがスムーズです。

まとめるとボトムス→シューズ→インナー→アウターの順番が一番着せやすくなります。

この後記載しますが、インナー→腕つけるはNGでインナー→アウター腕つけるが正解となりますのでご注意ください。

また、着せ替えのためにマネキンを分解しますが現状のマネキンには2種類あり、腰の部分までベースからの支柱が伸びているタイプとベースから直接足裏やふくらはぎに支柱を刺して使うタイプがあります。後者上半身と下半身の分解が必要で前者はバネ式の支柱によって分解せずにボトムスも穿き替えができるタイプです。

どちらにも共通するのは腕と手首は外す必要がある(ごく一部のマネキンで腕と手首一体型もありますが)のですが、外した後に腕を床に置いてしまう店舗が少なくない数見受けられます。

これってハンガーを床に直接置いてそこにハンギングするのと同じで汚いですよね。

ハンガーは置かないのになぜかマネキンは置くのでこれは気をつけてやめていただきことのトップです。

それでは注意点に気をつけながら実際の着せ替えの手順とさらに細かい注意点などをお伝えしていきます。

ボトムスの穿かせ方

ボトムスを穿かせる際は、マネキンを上に上げた状態で締めて固定します。
ここで固定していないとマネキンが動き、倒れる可能性が高いので必ず固定しましょう!

固定した後にボトムスを穿かせますが、その際に床に裾がつかないようにしゃがんだ自身の太ももや膝にレングスの長いものは乗せるようにして捌きます。

スカートなどは上から被せても着せつけは可能ですがそうすると脱がせる際にトップスも脱がす必要があるので逆に手間になってしまうので注意が必要です。

トップスの着せ方

トップスの着せつけでの注意点は2点。1点はインナーの後にアウターを着せる。2点目はマネキンの背中にある窪みに入れるとタックインが綺麗に収まるということです。

タックインの際に使う窪み

左のように背中には窪みと支柱からつながる受けの部分があり、この窪みと受けの間にトップスを通すと綺麗にタックインできる仕組みになっています。

当然タックアウトの際はそのまま被せる形でOKです。

羽織がある場合は後ろ姿は見えないからと適当に前だけタックインするともたついた響いたりするので面倒ですが一手間加えて綺麗に着せつけましょう。

そしてもう一つの注意点であるインナー→アウターの順に着せる理由ですが、左図のようにインナーに対して腕をつけてしまうとアウターを羽織らせる際に袖が一緒にめくれてしまい気付かずにそのままで試着の際に脱がすと袖がシワシワだった・・・なんてこともありますし、着せた後の整えるのも腕が後の方が整えやすいというのもあります。

腕の付け方

では、インナー→アウターの着せつけが終わったらついに腕をつけていきますが、どのようにつけるか?で変わります。

多く見かけるのは襟を広げてそこから入れる方法です。これは一番アウトです。

なぜならば、マネキンの腕の付け根には凸型の金具が付いており、それを本体の凹型に差し込んで固定する仕組みになっているので、襟から入れると顔に金具が当たり傷がついてしまうからです。

店頭でよく見る顔に傷があるマネキンの理由はほとんどがこれです。

では、どのような付け方がただしのか?をお伝えします。

左図のように裾から腕を対角線に向けて差し込みます。このように入れると傷かつかずに綺麗な状態を保て、かつ袖がしわになったりしないので綺麗に着せつけることができます。
(図ではボトム穿いてませんが実際の順番的には穿いてますのでご注意を)

また、腕を通す前に一度袖口から手を入れて中で捩れたりしていないかを確認したほうがよりスムーズにつけれるの必ず行うようにしてください。

捩れていると腕が通らずに伸ばしてしまう可能性があるのでそうなると服を痛めてしまうことになりません。

最後に整える

腕もつけ終えれば最後は店頭のフェイシングと同じように綺麗に整えていきます。

上の図のようにタグが出ていないか?や、中心線がずれていないか?をしっかりと確認します。

せっかく素敵なコーディネートでもこの仕上げが甘いと魅力を下げてしますので簡単で当たり前と思われがちですが忘れずに丁寧に整えましょう。

まとめ

今回お伝えしたことは基本中の基本で店舗VMD以外の誰が行ってもできなければならない最低限のことです。その最低限さえ教えてくれなかったり、慣れでやめてしまったりとできていない店舗が多々あります。自分たちは大丈夫と甘くみずにしっかりと行えているか店舗VMDが目を光らせて漏れがないようにしましょう。

これだけで店舗の第一印象はかなり変わりますよ。

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