鹿児島の“立ち呑み革命”──GLOW UPで生まれた地域連携とブランド体験の新しいかたち

2025年4月、鹿児島・騎射場にある「出水田食堂」を舞台に、2日間限定のPOPUPイベント『GLOW UP(グロウアップ)』が開催されました。
このイベントは、焼酎「GLOW」(若潮酒造)を中心に、地域の食・文化・クラフトマンシップを持つプレイヤーが結集した、立ち呑みスタイルの実験的イベント。
PLAY inc.では本企画において、企画設計から運営・空間構築・集客導線・広報支援に至るまで、ワンストップで伴走させていただきました。
開催2日間で全6回すべて満席、動員数は120名以上。SNSでも多数の投稿が生まれ、“またやってほしい”という声が会場内外から届くなど、次の可能性を感じさせるイベントとなりました。
プロジェクト背景:協働から生まれた「スピンオフ」
そもそものきっかけは、地域間連携を促進する取り組み「協働日本」の枠組みの中での出会いでした。若潮酒造さん、出水田鮮魚店さん、下園薩男商店さん、鹿児島ラーメンみよし家さん、潮やさん、そしてPLAYが、地域の未来をどう描くかについて語り合う中で、
「GLOWという焼酎の可能性を、もっと自由なかたちで体験してもらえる場を作れないか?」
というアイデアが持ち上がり、準備期間を経てこのイベントが実現しました。
GLOWを“焼酎”と呼ばない。
イベント名にもなっている「GLOW」は、若潮酒造が開発した“クラフト焼酎”とも言える存在。飲みやすく洗練された味わいとボトルデザインで、若い世代や県外にもファンを増やしている銘柄です。
今回のイベントでは、あえて「焼酎」という言葉を封印。代わりに“Glow”という名の飲み物として、カクテル仕立てで提供しました。
- Glow ソーダ(Glow+果実シロップ+炭酸)
- Glow レモネード(Glow+自家製レモネード)
- Hot Glow(Glow+ お茶割り)
さらに、潮やさんの提供による緑茶・抹茶ペアリングも展開。お酒が飲めない方や、二日酔いが心配な方にも優しいメニュー構成となり、参加者からは「お酒が苦手でも楽しめた」との声が多く届きました。
五感で楽しむ、1日限りの“食の研究室”
GLOWに合わせて用意されたフードは、各社が「本気で遊んだ」ものばかり。たとえば、
- 出水田鮮魚店:レア仕上げのアジフライ
- 下園薩男商店:冷やしイワシ、クラッカーに乗せる創作瓶詰トンナート
- 鹿児島ラーメンみよし家:麺を使わない“スパサラ”、餃子を炊く“炊き餃子”
一見バラバラなメニューも、「GLOWとの相性」で一つに束ねられ、まるで1つのコース料理のような構成に。
90分の間に五感が刺激され、“次はどんな一皿が来るんだろう?”という期待が空間全体を包み込みました。
会場の様子をムービーで体感
当日の様子を収めたムービーはこちらからご覧いただけます。
PLAYの関わりと“場の編集”
今回PLAYでは、コンセプトづくりから、会場レイアウト、販促ツール設計、メニュー構成アドバイス、SNS戦略、当日の現場運営まで、全面的にサポートしました。
特に意識したのは、“立ち呑み”という制約の中で、いかに人と人が自然につながるか。
スタッフの配置や声のかけ方、お客さん同士の距離感、立ち位置で見える景色まで含めて、「偶然をデザインする」ような空間演出を徹底しました。
また、予約導線や満席タイミングの分析、ハッシュタグ設計も含めて、「リアルの熱をデジタルへつなげる」導線づくりも設計。
イベントが“終わり”でなく“はじまり”に
イベントが終わった直後、参加者からは多数の投稿があり、会場でも「次はいつ?」「自分の町でもやってほしい!」という声が溢れました。
GLOW UPは、単なる飲食イベントではなく、
- 地域プレイヤーのブランド力を再発見できる場であり、
- お客様との“距離”をぐっと縮める場であり、
- 今後の新たな販路・体験設計のプロトタイプでもあります。
そして、これはまだ“1回目”。
次にどう広がるか、どこで展開できるか。PLAYはこれからも現場とともに、挑戦を続けていきます。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。