地域共創〜PLAY×豊岡〜地域の魅力を再発見!
こんちはPLAYの齋藤です。
先日豊岡の鞄メーカー様数社にお邪魔してそれぞれの取り組みや今後の展望など「豊岡」としての魅力の再構築をされている現場にてお話を伺ってきました。
豊岡の歴史と地場産業
まず、みなさまは豊岡といえば何を連想されますか?
おそらくアパレル業界の方であれば「豊岡かばん」をおもわれるのではないでしょうか。
豊岡では古くから鞄業が盛んで、その歴史は江戸時代から始まっています。
当初は柳行李(やなぎごうり)という籐のカゴのような着物入れや薬の行商が使用していたような鞄というよりは箱のようなものからスタートしています。
現在でもその技術は受け継がれ柳行李の鞄の販売もされていますが、素材そのものから育て、収穫、加工して鞄に形成されるため非常に数が少なく、作り手も少ないのが現状です。
その後に鞄業がスタートし、現在のような鞄の生産地としての地位を確立しましたが時流により鞄の生産を請け負うことも少なくなり始め、一念発起して地場の鞄メーカーが協力してたちあげたのが「豊岡かばん」です。
厳しい審査に受かったものだけが「豊岡かばん」として認められ、地域での販売やふるさと納税の返礼品、または百貨店でのPopUpShopとして「豊岡かばん」は広がっていき、
もともと鞄メーカー大手の生産拠点として確かな技術をもっておられるのでその技術で生産されるかばんの中でも特に厳しい審査を合格した豊岡かばんのクオリティは高く多くのファンを惹きつけました。
話は変わりますが二駅先には有名な「城崎温泉」があるため観光の拠点としての人気も高くなっています。
また、地域活性化のために他府県からの移住を積極的に進め、市場をホステルや飲食店にし、近くの他地域と比べても賑わっているイメージです。
画像の店舗と柳行李を保管、展示運営されているエンドー鞄のHPはこちらより
新たな取り組み
今回お邪魔した中でも特に新たな取り組みとして目を引いたのは「クリエイターの育成」です。取り組みされているのはMaison def(メゾンデフ)というブランドを運営されている下村さんという方で、元々豊岡とは違う地域の方ですが豊岡のかばんに魅せられ豊岡のかばん学校を卒業された後に就職、その後に独立され自身のブランドとショップ兼アトリエを開業されました。そして今年から「クリエイターの育成」としてapartment(アパートメント)という複合のコワーキングスペースを設立され、1Fはクリエイターのためのショップ、2Fはコワーキングアトリエ(ミシンなどの機会も設置)、3Fは書籍を集めてさまざまなデザインに触れられるようにしておられます。またセミナースペースも併設し、クリエイターに必要な講義を受けられるようにしてあり、かなり至れり尽くせりの施設です。
もともとこの施設を開設されることになったのは下村さんご本人も感じたことで、かばんの学校を卒業しても独立や自分のアトリエを持つことが難しく更新のクリエイターが育たないことが起因しています。
ご自身が苦労された部分をなるべく軽減し、豊岡のかばんを世界に通用するクオリティとデザイン性の高さを目指すための発信基地となるように考えておられます。
apartment(アパートメント)のHPはこちらより
このようにさまざまな取り組みを肌で感じることができ、新たな魅力や培われてきた歴史に裏打ちされた確かな技術などをもっと伝わってほしいと感じられるよい経験となりました。
最後に
今回お邪魔した豊岡でもPLAYとして何がお手伝いできるか?を考えさまざまな提案をさせていただいております。
このブログをご覧になられた方でちょっと話を聞いてみたい・・・などございましたお気軽にお問合せいただければ幸いです。
お問合せはこちらより