杭州セミナー登壇と、PLAYが得た新しい視点 / 中国出張レポート

2024年春、PLAYとして新たな挑戦の一歩を踏み出しました。 今回の舞台は中国・杭州。 現地で開催されたアパレル・小売経営者向けセミナーに、代表・四元亮平が講師として登壇しました。
テーマは、「誰が接客しても売れる接客体験の仕組みづくり」——。 日本国内で数多くの小売現場を支援してきたPLAYが培ってきた、「構造」と「感情」によって接客を設計する考え方を、中国の経営者の方々に向けて初めて発信した場でもありました。
言葉も文化も異なる中でのセミナー登壇
現地語への通訳付きとはいえ、中国人経営者の皆さんにどこまで想いが伝わるのか。 初めての試みに、正直なところ不安もありました。
ですが、終わってみれば—— アンケートでは高い満足度をいただき、「すぐに導入したい」という声も多く寄せられました。
特に関心が高かったのが、“構造と感情”の接客設計。 一見、感覚やセンスと思われがちな接客の分野において、 「構造的に再現できる方法論」があるということに対する驚きや期待の声が印象的でした。
上海・杭州の現場から見えたリアル
セミナー後には、上海・杭州のアパレル路面店や大型商業施設を視察。 その中で、強烈に感じたのは「中国の現場は、想像以上に進んでいる」という事実でした。
たとえば——
- オンラインとリアルの融合が前提にある商品設計
- リッチな体験ができる店舗設計
- 感度が高いだけでなく、導線や接客にも合理性を感じさせる空間
これらは、単に”スピード感”の問題ではなく、明確に”成長の方向性”を持って進化している現場の証でした。
その一方で、日本の現場にはまだまだ“丁寧だけど遅い”ではなく、“丁寧でもないのに遅い”といった停滞感もあり、これは課題でもあり、同時に大きなアップデートの機会であると再認識しました。
PLAYにとっての新しいアドバンテージとは
今回の出張を通じて気づいたのは、PLAYがこれから築いていける新たなポジションです。
中国の現場に触れ、日本国内で接客や販売を支援している自分たちが、 「日中両方の現場をリアルに知る数少ない立場」になってきているということ。
しかも、目の前にあるのは経営者や現場の一次情報です。 ここからは、他では手に入らない“現場の声”を日本に届ける役割が求められていくのでは、と感じています。
今後、夏に再び中国でのセミナー登壇も予定されています。 次回は、より現地の状況にフィットした内容とともに、PLAYの知見を伝えていく予定です。
「未来のPOPUP支援」に向けて
加えて、現地視察を通じて感じたのは、 日本のブランドが中国市場で展開していく際にも、我々PLAYのサポートが活きるのでは?という直感です。
たとえば、
- 中国の感覚に合った店舗導線設計
- 商品やブランドの翻訳ではなく、”解釈”を含めたVMD
- 人材が主役ではなくても、体験価値を損なわない売場づくり
これらは、これまで日本の小売で磨いてきたノウハウを、中国のスピード感と融合させることで新たなソリューションになりうると感じました。
今後、インバウンドや越境ECだけでなく、「越境POPUP」や「海外セールスのプロデュース」も視野に、PLAYのフィールドを広げていきたいと考えています。
今後も、中国と日本の間を往来しながら、PLAYらしい形で“現場の進化”に貢献していきます。 新たなプロジェクトも動き始めていますので、また順次ご報告させてください。