繊研新聞紙面短期連載「脱売り切りビジネスへの処方箋3」が掲載されました

繊研新聞紙面にてPLAY inc 四元亮平の短期連載「脱売り切りビジネスへの処方箋」No3が掲載されました。

 

繊研新聞紙面で短期連載がNo2が掲載されました。
今回の連載は紙面のみ連載となりますので、下記に紙面掲載の下書きをUPいたします。

 

 

「脱売り切りビジネスへの処方箋」3/シチズンが仕掛けた売らない店の成功

 

老舗時計メーカーシチズンが昨年冬にアプリと連動して個人のライフスタイルに合わせた機能を付加できる時計型デバイス発売前にクラウドファンディングで当初の目標の60倍を超える1億円を集めたのをご存知ですか?

クラウドファンディング(Crowdfunding)とは群衆(Crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で不特定多数の人から小額ずつの資金がインターネットを介して調達できる仕組みで、この仕組みを使いシチズンは新商品へ1億円以上の支援者を集めた事が大きなニュースになりました。

1億円という金額とそれを集めた新商品ばかりが注目されていましたが、この金額を達成した裏にあったのが売らない店舗に限りなく近い仕組みを実施している次世代型ショールーム蔦屋家電+への出展です。
蔦屋家電+はメーカーから商品を仕入れるのではなくメーカー各社からの出店料で「売らなくても収益が出る」形で運営されているのが特徴になっており、売り場でもお客様は気に入った商品があれば表示のQRコードからECサイトやHPでも購入できるし、売り場で購入する事も可能で店頭の販売員はお客様へ「売る接客」をしなくても良い仕組みになっています。

店頭の販売員は来店されるお客様へ売る事を目的としない商品の良さを伝え体験してもらう顧客コミュニケーションを目的とした接客をする事で顧客も販売員「売り切型」のストレスを感じずに買い物をする事ができる。

この売る事ではなく顧客とのコミュニケーションに注力する仕組みによって出た結果が当初の想像以上の売上につながり、冒頭に話したシチズンのクラウドファンディングの結果に結びついたのです。
シチズンは蔦屋家電に出店するまでに高額商品の販売に苦戦していたのですが、高額商品を購入するまでにお客様が来店する事を躊躇したり、売られるプレッシャーを感じる事なく商品への興味や質問を気軽に販売員に聞ける売らない店舗環境を蔦屋家電内に作って事前にファン作りに成功。
そしてクラウドファンディングにもそのファンを誘導する事が出来た結果が、冒頭にあった1億円を越す支援が集まったという訳ですね。

僕が実施している新しい店舗マネジメントも同じような仕組みですが少し違うのがKPIの設定です。
蔦屋家電は接客数をKPIに設定してします。
これは事前にお客様に売らない店と認知されているから可能であって、売上で評価される従来の店舗で接客数をKPIに設定してしまうとお客様は販売員がどんどん接客に来るのに驚いてしまい逆効果です。

では、従来のアパレル店舗にどんなKPIが必要か?を次回お伝えしていきます。

カテゴリー: NEWS